

こんにちは!皆さんは、枚方に高品質なスーツを作っている会社があることをご存じですか?
12回目の今回は、枚方市長尾谷町の「ファイブワン・ファクトリー株式会社」をご紹介します!「大阪紳士服団地」にあるといえば、ピンとくる人も多いかな?
この工場では、個人のオーダーメイドスーツの注文も受けているんだ!そして今回はなんと、このファイブワン・ファクトリーさんが僕、ひこぼしくんのスーツを作ってくれました!すごいでしょう?ぼくのスーツがどのようにして作られたのか、工場長の岩下信之さんに工場を案内していただきました!
----ひこぼしくん
----ファイブワン・ファクトリー株式会社 岩下信之工場長
自分のお気に入りが詰まったオンリーワンスーツが作れる

ファイブワン・ファクトリー株式会社
岩下 信之 工場長

自分のスーツがどのように出来ていくのか楽しみな
ひこぼしくん
今回は僕のスーツを作ってくださり、本当にありがとうございました!
いえいえ、こちらこそ素敵な機会をありがとうございました。
いつも和装の僕も、たまにはスーツでビシッと決めてみたいと憧れていたんです!
でも、僕って特大サイズでしょう?さすがに無理だって諦めていたんです。
諦める必要はありませんよ。弊社は、1964年に高級ブランドの縫製工場として創業し、以来銀座や大阪、福岡の、高級ブランドや有名セレクトショップのスーツ作りを数多く手掛けてきた会社です。いろいろな人の体型に合わせて、お好きな色や生地で世界に一つだけの、その人にぴったりなスーツを60年以上もお仕立てしてきましたから、自信があります。
おしゃれなスーツがいいと言ったら、
岩下工場長はすぐ「カジュアルなスーツはいかがですか」と提案してくれましたよね。
記念すべき一着目は、ファイブワンのテクニックが存分に味わえる方がいいかと思ってご提案しました。
表の生地はもちろん、裏地もボタンもすべてご自分で選べます。
オーダーブックにはたくさんの種類の生地があったので、「この中から好きなものを選んで」と言われたときは、緊張しちゃいました。
でもアドバイスをいただきながら、ゆっくり選べました。
ひこぼしくんが、表地に格子柄を選ばれたときは、「織姫ちゃんと再会するときの勝負服だ」と、ピンときましたよ(笑)。
あと内ポケット部分には、ひこぼしくんの熱い想いの言葉を刺繍させてもらって、糸の色も映えるゴールドをご提案しました!
いやぁ~あのときはホント、照れちゃったなあ~。
スーツの表の生地を選ばせてもらったんですが、茶色やグレー、黒、ストライプ、格子など、本当にたくさんの色や柄がありました!
大変だったけど、初めての経験ですごく新鮮でした。
普段はお店で売っている既製品を買われてると、驚く人もいます。妥協せず自分の好みでそろえられるのが、オーダーメイドの良いところです。

生地でもいろいろな質感・柄があり、かなり迷うひこぼしくん
おりひめちゃんの喜ぶ姿を想像しながら選んでる様子

岩下工場長のアドバイスを受けながら、表生地・ボタン・裏生地を選ぶひこぼしくん
着心地良くてカッコ良く見せてくれるスーツ
オーダーメイドの魅力は、体にジャストフィットする着心地の良さが体感できること。弊社ではさまざまなサイズのパターン(スーツの型)がありますので、その人にもっとも近いパターンを選び、さらに体型に合わせて微調整します。人より腕が長いとか、肩幅が広いとか、ですね。
僕の場合は特別大きかったので、最初はウエストやバスト、腰まわり、背幅など、全部測ってくれましたね。
ひこぼしくんは特別ですね(笑)。ちなみに男性の場合は、着丈が非常に大事になります。
ただしバランスを間違えると、足が短く見えてしまう。バランスが命なんです。
その人に合わせたかっこいい着丈にしてくれるんだ。それもオーダーメイドならではですね。
袖丈と肩幅、股下も測りましたね。その大きさで、うちが持っている一番大きなスーツの型(パターン)のジャケットが入りそうだったので、試しに着ていただきました。
そのパターンが入ったんですよね!
入りましたね。ひこぼしくんの場合は着丈を少し短くしたり、部分によってはもっと長くしたり。男性の場合はジャケットの裾を絞ってシルエットを作りますが、ひこぼしくんは絞りませんでしたね。ズボンのシルエットも調整して、「よし!ひこぼしくんの体型にフィットした、おしゃれなスーツができる」と確信しましたね。
あのときお2人がかりで採寸して、相談しながら調整しているのを見て、「ああ、こうして僕だけのスーツができるんだ」って、よくわかりました!
さあ、この工場でひこぼしくんのスーツが生まれました。どのようにしてスーツが生まれたのかをご覧ください。
わあ、ありがとうございました!よろしくお願いします。

ひこぼしくんはかなり大きいので二人がかりで採寸

ウエスト、バスト、腰まわり、背幅、袖丈、肩幅、股下などなど、ジャストフィットなスーツを作るため細かく採寸

型紙、かなり大きい!

仮縫いしたスーツ

仮縫いしたスーツの試着!着れるかな??

さすが!ピッタリ!!出来上がりが楽しみ!
機械と人の手 ダブルの力で完璧なスーツを生む
【1】パターン
さあ、ここはパターンの部屋。お客様一人一人の型紙を作っています。デザインや寸法を記載した資料をパソコンに入れて、実寸大の大きさの型紙を印刷します。パタンナーは、その印刷したパターンを使ってさらに微調整をするんです。
なぜ、さらに微調整するんですか?
お客様はスーツを着て動くでしょう?工場では、お店のフィッターさんが送ってきた、お客様の体型と弊社の基本のパターンと補正数値を見ただけで、お客様の姿を想像します。例えばこのA様というお客様のデータには、「肩下がり0.3」とあります。さらにフィッターさんが「A様は反り身」で「首周りを詰めて」と言ってきています。私たちは、「A様は重心が後ろにある、細身でなで肩の人」と想像し、歩き方までをイメージします。
え?歩き方まで?
そうです。私たちは立ち姿はもちろん、歩き姿まで美しくあるようにスーツをお仕立てします。
もし、誤った数値のパターンがあれば、すぐ確認を依頼します。
それを1人1人のお客様に行っているのですか?
もちろんです。同じ体型の人はこの世に1人もいませんからね。コンピューターと、人の手による微妙な補正とで、最終的なパターンを完成させます。完璧なパターンのおかげで、完璧なオーダースーツができ上がります。
すごい!パターンの話を聞いただけで、ファイブワン・ファクトリーさんのこだわりがわかります。

デザインや寸法を記載した資料をパソコンに入力して、実寸大の大きさの型紙を印刷

お客様の体型と基本のパターンと補正数値を見ただけで、お客様の姿を想像する

お客様の姿を想像し、印刷したパターンを使ってさらに人の手で微調整

コンピューターと、人の手による微妙な補正とで、最終的なパターンを完成させている
【2】裁断
次に、生地を裁断します。さあ、こちらが裁断機です。無地と縞柄の生地は自動裁断機でカットします。
でも格子柄の場合は、縦と横の柄をきちっと合わせる必要があるので、職人が1点1点線を引いて裁断していきます。
格子柄は機械では無理なんですか?
実は、格子柄がカットできる機械もあります。ただ、生地の伸び具合や裁断する場所など、弊社のこだわりをすべて考慮した、「こうありたい」という裁断は、まだ機械だと難しいので、職人の手に任せています。

無地と縞柄の生地は自動裁断機でカット

格子柄の場合は、縦と横の柄をきちっと合わせる必要があるので、職人が1点1点線を引いて裁断
【3】芯据え
「芯据え(しんすえ)」です。もっとも大切な作業工程の1つです。
初めて聞きました。芯据えって何ですか?
メンズ服では、ジャケットの表地と裏地の間に毛芯(けじん)というものを入れます。外からは見えません。ジャンプミシンというしつけ専用のミシンで、前身ごろにとめていきます。レディース服にはない工程ですね。
なぜ、そこまで大切な作業なんですか?
スーツの命である、立体感のあるシルエットを形作る作業だからです。ここを間違えると、この後の縫製でいくら修正しようとしても美しいシルエットは出ません。毛芯にはホースヘアを使うなど、材料にもこだわります。芯据えは、職人の感覚的で熟達したテクニックが求められる大切な工程です。

芯据え工程、熟達したテクニックが求められる大切な工程

紳士服ならではの前身ごろの芯据え作業で、上半身のシルエットを整える
幅広い世代の熟練オペレーターたちの手で、丁寧にスピーディに
【4】縫製
次の縫製ではふんわりとロールした襟を作ったり、袖付けや、背中などのパーツを作っていきます。
特にパーツ部分はすっきり見せたいので、スピーディに正確に縫う必要があります。
スピーディに縫うのとゆっくり縫うのとでは、何か違いが出るんですか?
仕上がりの線がまったく違うんです。そのためスーツ全体を形作る縫製はゆっくり正確に、パーツ部分はスピーディに縫います。しかも格子柄やストライプ柄の場合は、きちっと柄を合わせて縫わなければいけません。
ほんとに作業が早い!それにここにはいろんな形のミシンがあります!
工場で働くオペレーターの皆さんは、それぞれ特殊なミシンを使いこなしているんですね。
手縫いする場合もありますよ。弊社は「ハイクオリティオーダー」といって、リクエストに応じて衿と袖付けを手縫いで行うサービスを行っています。
細かくて正確で、まるでミシンで縫ったみたい。ミシンと手縫いの違いは何ですか?
動きやすさです。手縫いだと糸が伸びて、可動域が広がるんです。だから腕を上げても引きつることなく、とても着心地が良いんです。
今、工場があるのにこのようなサービスを行う会社は、ほとんど無いと思います。
ファイブワン・ファクトリーさんが、熟練オペレーターをそろえているからこそできるサービスですね!

前身のポケットを作る作業、ポケットの柄合わせは慎重に行う

腕や背中などのパーツ縫製、ベテラン社員によるスピードが命、すっきりとした線が出る

ポケットのフタ付け、体の線に沿ってしっかりと閉じるよう縫製

「ハイクオリティオーダー」の服は、襟や袖付けを手縫いで行うことで、着たときに腕の可動域が広がり、着心地の良さを実現
【5】仕上げ→検品→完成
縫製が終わったら、いよいよ仕上げ。肩プレスをしたあとにボタン付けを行い、検品を終えて完成です。

肩プレス

ボタン付け
60年以上培った技術で、枚方から世界へ
この工場では男女や年齢関係なく、さまざまな世代のオペレーターさんが働いている姿が印象的でした。
私たちは、この業界の待遇を少しでも改善しようと努力しています。だから若い人が多く働いてくれているのだと思います。
また、部門をまたいで服作り全般を理解するオペレーターが複数人います。
例えば以前はパターンの責任者で、今は縫製部門で働くなど、挑戦の機会を作っています。全体を理解するオペレーターがいるのは、強みですね。
将来、ファイブワン・ファクトリーをどうしていきたいですか?
一つは銀座、大阪、福岡にある直営店を着実に伸ばし、海外展開を見据えています。
最近は高品質なスーツを求め、海外のお客様が多く来店されます。先日もインスタグラムで知ったという台湾のお客様がお越しになり、ご注文いただきました。
初めての海外の方でも、着心地の良さからリピーターになってくださる方が大勢おられます。
すごい。世界が相手ですね。
もう一つは、地元の枚方をはじめ、北河内の皆様に「ファイブワン・ファクトリーのスーツ」を広く知っていただきたいです。
だからお店以外に、工場でもオーダースーツの注文を受けているのですか?
工場に足を運ぶお客様を増やし、工場オペレーターとスーツを買うエンドユーザー様をつなぎたいです。
なにしろ枚方に住むオペレーターが多いですからね。工場内では、すべてのオペレーターが毎日、素晴らしい仕事をしています。その姿を見てもらいたいです。
素敵です!ちなみにオーダーしてから、どのくらいで出来上がりますか?
最初のフィッテングから納品まで、1カ月半ほどです。フィッテングと納品の際、2回工場にお越しください。
大切に扱っていただければ10年着られます。どうしてもズボンの寿命は短いですが、それでも長持ちしますよ。
もしかしてここでスーツを作るお客様は、僕みたいに工場見学もできますか?
ご希望いただければ工場見学も可能です!
一人黙々と働くオペレーターに、大勢の味方がいるんだよと実感してほしいと思っています。だからもっと地元のファンを増やし、誇りを持って働いてほしいです。
そうして開放的で笑いの絶えない工場にしていきます。
枚方工場でのスーツのオーダーや工場見学は完全予約制となっておりますので、お電話にてご予約ください。
TEL:072-851-5151
(担当:岩下(いわした))
工場でオペレーターさん一人一人の高い技術を目の当たりにすると、いつまでも大切に着続けたいと思いますね!
本当にありがとうございました!
いよいよ、ひこぼしくんのスーツが完成!
いよいよ、ひこぼしくんのスーツが完成したと岩下信之工場長から連絡を受け、訪問しました。
枚方市公式YouTubeと枚方市ひこぼしくん公式Xでは動画で一部始終をご紹介しています。そちらもぜひご覧ください。

岩下工場長より仕上がったスーツを受け取るひこぼしくん

ひこぼしくんオリジナルスーツを着て、岩下工場長と記念撮影!

制作してくださったファイブワン・ファクトリー(株)の社員の皆さまにお披露目
ひこぼしくんのスーツが無事完成し、ぴったりの仕上がりに喜びと達成感が広がるひととき

制作してくださったファイブワン・ファクトリー(株)の岩下工場長と社員の皆さまと記念撮影!
まとめ!ファイブワン・ファクトリー株式会社さんってこんな会社!
- 高級ブランドの縫製工場として60年以上続く老舗!
- 世界に一つだけのオーダーメイドスーツを提供!
- 機械と職人の手によるこだわりの技術!
※レポーターの勝手な推測です!本当のところはこちらでどうぞ!

