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吉泉産業株式会社

中小企業がグローバルに活躍する理由(ワケ)! フードスライサーの国内シェア4割

スーパーのバックヤードや食品加工工場で使われる食材専用の自動スライサーで約4割(台数ベース)の国内シェアを握る。
魚の切り身、にんじんの乱切り、キャベツの千切り、角切り、斜め切り・・ スライサー市場では、以前は人が手で行っていた作業を機械化してもクオリティを落とさず効率化を図る技術が競い合われている。そんな中で存在感を示す吉泉産業、活躍を続ける理由(ワケ)とは?!

お客様の立場に立ち徹底的に要望を分析、把握する
「鮭の切り身をきれいに切る機械を作ってくれないか」
このお客様のオーダー、一見簡単そうに思えるが実は奥が深い。単に切ればよいわけではない。
“きれいに切る”とは? 断面がきれい、重さが均一、売るときに見栄えが良い、無駄な部分を出さないなど、様々な要望が込められている。鮭ひとつでもお弁当用と焼き魚用とでは切り方が異なる。要望を把握することが技術の基本、という。

お客様のこだわりに設計者もこだわる
お客様の要望を形にする設計・開発においては、製品を完成させるまで何度も試作を繰り返す。微妙な刃の角度、製品の形状やサイズなど完璧に仕上げるまで続ける。
例えば鮭の切り身スライサーの場合、完成するまでの何年もの間、開発スタッフは鮭の切り身を切り続ける日々が続いた。が、お客様に満足いただけるものが完成するまでは、あきらめない。

部品の8割を内製化、他社が作らない製品を提供するために
スライサーの命ともいえる「刃」はもちろん内製だが、汎用品を使うことが多い他の部品もほぼ自社製。内製することで、お客様の要望に制約を設けず応えることができる。”これしかできない” ではなく ”これもできる” という高付加価値につながるのである。
鮭の切り身スライサーでは、切り身を均一に仕上げるためにCCDカメラで読み込んだ画像を処理するソフトウェアも開発した。

代表的な魚の切り身スライサー「YS-3100XDスーパー魚やさん」

マシーンの中に、まるで魚やさんの職人がいるかのように切り身がきれいに切れる! それも高速で(2,800枚/h)!

魚切り身スライサーの開発は、平成24年4月17日
科学技術分野の文部科学大臣表彰(科学技術賞 技術部門)を受賞した。

職人ワザを越えるレベルの定貫性を実現したことで加工業者の省力化に貢献していること、魚の半身から取れる切り身の製品化率が向上し廃棄ロスが減少し食品の有効利用や環境改善に寄与していることなどが評価された。

その他、特徴あるスライサーや、スライス後の洗浄や盛付用のマシーンまで手がける

ハモ骨切りスライサー 「YS-4000」
生でも冷凍でも、身を飛ばすことなく皮一枚を残し均一に切り揃える。一人で作業できる投入排出同方向。

野菜洗浄脱水機 「YS-2100W」
最高レベルの除菌性能、食材をカゴごと洗浄・すすぎ・脱水する。節水や洗いカス排出機能付き。

大根ケン丸め機 「YS-8400」
刺身のけんを盛付用にクルッと巻く手作業を機械化、熟練が2分かかるところをマシーンで10秒に短縮。

お問い合わせ先

吉泉産業株式会社
(詳細はこちら >> https://yoshiizumi.com/
本社・工場  住所 : 大阪府枚方市津田山手2-1-1 / 電話 : 072-808-3003
東京営業所 住所   : 東京都中央区日本橋堀留町1-11-5 / 電話 :03-3664-3003

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