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株式会社荒木製作所

注目の技術・製品

「大阪ものづくり優良企業賞2016 特別賞」!荒木製作所の圧空・真空成形技術

荒木製作所-head


枚方市北部には総面積が約83万平方メートルという巨大な工業専用地域・枚方企業団地があります。
現在40数社が事業を展開し、枚方市の産業・工業の発展に大きく寄与しています。
今回の『注目の技術・製品』は枚方企業団地内で長年プラスチック成形において業界をリードしてこられ、昨年大阪府から「大阪ものづくり優良企業賞2016 特別賞」を受賞した、荒木製作所をクローズアップいたします。

荒木製作所は圧空・真空成形という技術でプラスチックを成形する企業です。
プラスチックの成形加工分野では一般的には射出成形が有名です。これは熱で溶かしたプラスチックを金型に流し込み成形する方法です。主に大量生産に向く成形法で、ボールペンやパソコンのキーボード、歯ブラシなどを生産する際に用いられます。
荒木製作所はそれとは異なる成形法、圧空・真空成形でプラスチックを加工・成形します。この方法はプラスチックの板を加熱し柔らかくした状態で、金型と真空を使って形を作る方法です。

1933年創業の老舗プラスチック加工メーカー・荒木製作所はこの圧空・真空成形技術を用いて、プラスチックの精密切削加工の製造販売に特化した事業展開を行なわれています。

多品種少量に対応していく中で ~売上の約8割が医療・分析計測分野関連製品~

少量生産品が多く、プラスチック製品化に遅れていた医療・分析計測分野。現在の荒木製作所では売上の約8割がこの分野です。
しかしながら、荒木製作所は創業当時からこの分野に特化していたわけではありません。

診断機器や治療機器などの精密機器を覆うプラスチックカバー。一回の受注が10~200個ほどの商品です。
射出成形ではコストがかかりすぎる小ロット生産に、質とコスト・納期の面で確実に対応していく中で、徐々に医療・分析計測分野での受注が増えていきました。

上記のような医療機器を覆うカバーはこれまで金属板を曲げ溶接やプレスして製造していました。これらがプラスチック化することにより、大幅に軽量化を実現。手軽にそして安全に利用することが可能となりました。
またプラスチックを使用することでこれまでの金属カバーと比べ、質感やデザイン面においてあたたか味が出るようになりました。実際にこれらの機器を利用する患者様たちの心の負担を少しでも軽減できたのではないでしょうか。

荒木製作所はその蓄積し続ける成形ノウハウから、より理想的な製品づくりをするため、オリジナルの成形機開発に取り組みました。
現在では保有する成形機9台のうち、4台は自社開発機です。荒木製作所ではそのほかにNCルーターが計10台、2D CAD 3台、3D CAD 2台、CAM 1台、その他の自動立体倉庫やNC旋盤、パネルソーといった設備が計12台あります。

国内産の単発圧空・真空成形機では初搭載のハロゲンヒーター。これまでの成形機はヒーターをあたためるのに時間がかかりすぎていました。
ハロゲンヒーターの採用で、成形機を稼働される直前に電源を入れることが可能となり、これまでより大幅に消費電力を削減できました。
またこれまでのヒーターでは実現できなかった微妙な加熱制御も可能となりました。
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医療機器: アームカバー


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分析機器: 外装カバー


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計測機器: フロントカバー


「お客様から紹介してもらえる会社になろう」~お客様と時代のニーズに応える姿勢~

保有する成形機のうち、おおよそ半分がオリジナル開発の成形機である荒木製作所。
しかし中には、約40年ほど前のベテラン成形機も現役バリバリで稼働しています。
というのも、例えば約40年前の成形機と最新の成形機、どちらで生産しても出来上がる生産品にはあまり差がないそうです。
ヒーターがハロゲンか否か、操作が自動か手動かの違いはあれど、成形技術自体はすでに成熟したものなのです。

荒木製作所が他の圧空・真空成形プラスチック加工メーカーと最も異なる点。それは「一個流し生産」です。

荒木製作所一個流し生産


全ての従業員が正社員として働き、社員一人がいくつものパートを受け持つレベルにまであります。
従来では各ブロックごとに作業をしている工程を、製作物や製作数量によって一人が全行程を受け持つことができます。
それにより生産品を滞留させないシステムを確立されました。
仮に問題点があった場合でも最小限に収めることができます。また1個単位での生産が可能なため材料の無駄を最小限にすることができます。

営業面では全社員が「お客様から紹介していただける会社になろう」という意識を持つことを徹底しているそうです。
初めて圧空・真空成形を採用される新規顧客や、既に採用されている場合のコストダウン提案やデザイン・設計支援など、お客様の不安を極力解消するため、構想段階から「失敗しないコツ」といったお客様の立場になった提案を心がけられています。
「技術」「実行」「信頼」これが荒木製作所の経営基本方針です。
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圧空・真空成形機を自社開発



荒木製作所CAD
3D/CADを使ってクライアントの
提案に柔軟に対応


「先義後利」 ~圧空・真空成形加工メーカーとしての第一人者として~

「先義後利」(せんぎこうり)…人としての義(正しい行い)を最優先にすること 荒木製作所の社是です。

プラスチック加工といった専門性の高い業種は、お客様と取引をして初めてその会社の質が分かる、というところがあります。しかし、商材的にも新規で取引するにはなかなか勇気がいることも事実です。
荒木製作所では自社ホームページなどで『顧客満足調査結果』『クレーム品発生率』『納期達成実績』といった情報を開示してます。お客様に安心していただきたいという考えからだそうです。
また自社で生産した製品はお客様の了承を得て、一つ一つにシリアルナンバーを貼り付けています。
それには製造番号と注文数、材質表示が記されています。不良発生の場合や含有化学物質の特定などが可能となり、すばやく確実性のある対応ができます。

また工場見学も積極的に受付けており、圧空・真空成形に興味を持つメーカーや、同じく圧空・真空成形でプラスチック加工をする同業者に門戸を開放しています。
荒木製作所は圧空・真空成形の認知度を高めることで業界が活発になり、それにより材料費などが安定し、ひいてはお客様にも安定した製品を供給できると考えられています。

圧空・真空成形は多品種少量生産に特化したものです。したがって大量生産によって薄利多売で利益を確保する海外企業がなかなか手を出せない技術でもあります。

“Made in Japan”日本でしか作ることができない製品を供給しつづけることで、日本のモノづくりに貢献する。これが荒木製作所の展望です。
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「先義後利」


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展示室


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製造現場


お問い合わせ先

株式会社荒木製作所
【本社】
〒573-1132 大阪府枚方市招提田近2丁目2番3号 (枚方企業団地)
電話 : 072-867-1721
【WEBサイト】荒木製作所Webサイト
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